産後の抜け毛が気になるけれど、どこで相談したら良いのか分からない。
産後の脱毛は、女性にとってはご相談しにくい内容のひとつかもしれません。
しかし、来院者様のお話を聴いていくと、実は悩んでいる方は多いです。
壮年期脱毛や円形脱毛症とは違う、産後の抜け毛はエストロゲンの減少と「気血」の不足が要因
産後の脱毛は、男性の壮年期に多い「壮年期脱毛(AGA)」や心因性の影響も大きい「円形脱毛症」とは少し異なります。
産後は、女性ホルモンのひとつである、エストロゲンというホルモンが減少します。エストロゲンは、髪の成長に関わるホルモンでもあります。産後のホルモンバランスの乱れで、エストロゲンが過剰に減少することが抜け毛な要因になっていることもあります。
東洋医学では、産後の脱毛は、気や血が不足するために起こる現象だと考えます。
出産のダメージや産後育児の睡眠不足などで気(エネルギー)を消耗しやすく、
胎内から赤ちゃんを取り出す際にも出血が伴います。
鍼灸で気血を補い、豊かな髪を回復させましょう。
【血余(髪は血の余り)】
東洋医学では【髪は血の余り】と考えます。
血が全身に行きわたり、その余りが豊かな髪をつくり、
血が不足する、あるいは滞ると髪が細くなったり抜けやすくなると考えます。
気が不足すると「気虚(ききょ)」になり、血を巡らす働きが低下して、髪を栄養するところまで血が巡らなくなります。
血の巡りが滞った状態を「瘀血(おけつ)」とも呼びます。
もしくは、血そのものが不足すると「血虚(けっきょ)」となり、髪の毛を栄養できなくなります。
鍼灸は、これら「気虚」「瘀血」「血虚」へのアプローチを得意としています。
当院では、気や血を補い動かす鍼灸のアプローチや養生のコツをお伝えいたします。
気や血を補い、巡らせ、以前のような太く豊かな髪を取り戻しましょう。